ミャンマー::ヤンゴン

時期:2002年3月

ミャンマーには一週間程滞在しました。ミャンマー中井貴一の「ビルマの竪琴」の舞台となった国で、軍事政権になってから国名をビルマからミャンマーに変更してしまいました。あとはスーチーさんがその当時から自宅軟禁されているなど政治的にゴチャゴチャしていて、何かと制限の多い国でした。


ヤンゴンの国際空港は田舎の農場飛行場レベルで着陸して外にでた時は、あまりのしょぼさに思わず笑ってしまいました。強制両替などの空港でのゴタゴタを終え、タクシーに乗り込み15分位で目に入ってきたのが湖に浮かんでる上の写真の建造物です。写真ではよく分からないけど、結構大きいので近くで見ると大迫力です。仏教国家なので仏教関連の建築物があるのは知っていたのだけれど、まったく意味不明なものが湖に浮かんでいたのでビックリしたのを憶えてます。


ヤンゴン市内に着いて地図を確認すると、市はパゴタという大きな仏塔を中心に広がっているらしいので、とりあえずそのパゴタに行って見る事にしました。市内は他のアジアの都市と同じでゴチャゴチャしていて汚いのですが、雰囲気や現地の人は他の東南アジアの国々とかなり違っています。まず女の人は「タナカ」といわれる独特な化粧をしてます。化粧っていうか、濃い目のファンデーションみたいので、ほっぺたに渦巻きや3本線など子供のいたずらの様な模様を描いてます。男の人はスカートみたいな一枚布を腰の周りにぐるって巻いて、へその前で余分な布を器用に畳こんで、布をズレ落ちないにしています。全員が「タナカ」をしたり、スカートを履いたりしてるわけではなく、洋服を着ている人もいれば、坊さんもいるし、インド人も結構いて統一性はまったくありませんでした。あとは町中が市場みたいになっていて露天商がそこらじゅうで商いをしていて、市内を歩いているだけでも十分楽しめました。パゴタに着いてからは、闇レートの両替屋を探して、特に騙される事も無く闇レート両替を済まして宿に戻りました。

[ ]
宿に戻ってガイドブックを読んでいるとヤンゴンの近郊にスウェダゴンという有名なパゴタがあるらしいので、二日目に行ってみる事にしました。いつもの通り、地図上で実際の距離を推測し間違えて、バスかタクシーで行きべき所を徒歩で行ってしまって、パゴタに着いた時は夕方になっていました。上の左の写真がパゴタへの入り口の門です。スウェダゴンパゴタは100メートル位の高さで、門からパゴタまでも100メートル位の距離でパゴタの頂上まで8つ位の階層が階段で繋がっています。上の右の写真がスウェダゴンパゴタですが、他と同じで金ピカでデカイです。88マンは半ズボンでパゴタにいったので、最上階までは登らずひとつ下の階まで行って引き上げてきました。ミャンマーだけでなく、他の国でも寺やモスク、教会などに半ズボンで行くのは礼儀正しく無いという風潮があるので、最上階には行きませんでした。遠慮して行かなかったのでは無く、現地の人達の厳しい視線に耐えられず最上階の一歩手前で断念という感じです。

後は適当にヤンゴン市内観光を楽しんだのですが、夜市(市内中が毎晩夜市みたいになる)で見た女の子が物凄く綺麗だったのが印象に残っています。インド系が入っているって感じの12〜16歳位の女の子で、花束を入れた籠を頭にのっけて花を売り歩いていました。花を一輪口にくわえて片手で頭の上の籠を押さえながら、薄明かりの中で二コリともせずに花を売ろうとしていました。花を買って写真を撮らせてもらおうと思ったんでけど、また現地の人達に変な目で見られるは嫌だったので止めて置きました。