35歳精子限界説


久しぶりの更新なので、88マンが更新していない間にどれだけ進化したのかを示す為に、今回は少し真面目な日記をアップします。

先月、アメリカから、p53という遺伝子の権威であるプリンストン大学の教授(名前忘れた)がトロンヘイムに二日間、講演しに来ていたので、聞いてきた内容について書こう思います。p53って遺伝子については、良く知らなかったのですけど、なんだかヤバイ遺伝子みたいです。88マンは特にプリンストン大学から来ていた、その偉いオヤジに興味があったわけでなく、一流ホテルでランチとディナーをただで食べられるという事で、ノコノコと出掛けていったのです。

p53は細胞のアポトーシス(細胞の自殺)にかかわっているとの事です。細胞は脳みそが無いので、寿命が来ない限り、普段は自殺しようとは思わないのですが、このp53っていうのが「お前死ね!」って命令を出すと、何にも考えてないので、素直を従って「俺じゃあもう死ぬっ」って「細胞死」してしまうのです。

まあ、p53に関しては、それなりに面白い話だったですけど、そのプリンストン大学から来ていた偉いオッサンが、「35歳を過ぎてから子供を産む事を、10世代位繰り返すと、その子孫は長生きするようになる」という持論を展開していていまいた。それも、かなり面白かったですけど、もっとビックリする事に言及していたのです。

なんか、マウスやハエその他殆どの動物は、人間でいうと35歳を過ぎてから生まれる子供は、遺伝的にあんまり優秀じゃない事が多いみたいです。人間で、女の人が35歳を超えてから子供を産むと、いろいろと難しいのかなっていう事は、なんとなく分かっていたのですけど、男はいくつになっても大丈夫だと思っていたのですが、男、女、オス、メス関係無く駄目みたいです。

少し考えてみたのですけど、35歳あたりで精子の元の細胞と卵子の細胞のDNAがかなり駄目になってしまう為ではないかと思われます。遺伝情報を記憶しているDNAの二重らせん構造は、化学的に結構貧弱なので、しょっちゅうガンガン壊されているのですが、同じ勢いでガンガンと修復されているのです。その修復している奴らは結構優秀なのですけど、たまに修復間違いをしてしまうのです。その修復間違いが子孫に影響をおよぼす程に蓄積されてしまうのが、どうやら人間の年齢で35歳位の時に生じるようになるのだと思います。結論としては、36歳で独身で彼女もいないおじさんの精子の元になる細胞の中にあるDNAには、あまり時間が残されていなのです。ぷぎゃー。

それよりも、もっと驚いた事があって、ホテルのランチがブュッフェ形式だったのですけど、クジラの肉が出されていて、アメリカ人とか知らずにバクバクとクジラを食べていました。88マンとランチで同席していたフランス人も食べていたので、「それクジラの肉だよ」って親切に教えてあげたら、ものすごくビックリしてました。アメリカ人達には、教えると殺されかれないので、だまっておきました。