マレーシア::ジャングル列車

時期:2001年6月

マレー半島の右上のマレーシアの国境の町にはタイから徒歩で入りました。町といっても検問所以外に何もなく、タクシーの相乗り相手を探すのに3時間程あたふたしてました。やっと現地人を二人つかまえて(というかオロオロしていたら声をかけられて)州都のコタバルに着いた時は真夜中になっていました。その時の88マン旅の目的はジャングル列車に乗る事で、その日の朝5時にはコタバルから10キロ位離れたタンパット駅に行かなくては行けません。まあ10キロだから1時間半位歩けば大丈夫と思い、朝早く起きて徒歩で行くことにしました。

88マンの腕時計はいつも10分程の誤差があるので、用心をして2時間前の朝3時に宿を出ました。1時間程たって地図を確認したらまだ半分弱の距離しか歩いてないので、結構あせってきました。軽く小走りをし始めると、現地の人がバイクで通りかかって「こんな朝早くに何処に行くの?」って聞いてきました。ジャングル列車に乗る事を伝えると「絶対間に合わない。」とあっさり言われました。「走るから大丈夫。」と言うと「でも、あと15分で5時だよ。」と言われました。それを聞いて88マンは軽いパニックに陥ってしまいました。まさか腕時計が1時間単位で狂ってるなんて思いもしなかったからです。その現地の人はあんまりにもションボリしてしまった88マンを見て「バイクで乗っけてってあげるよ。」と言ってくれました。その後バイクで思いっきり飛ばして、タンパット駅には予定通り5時5分前に着きました。

ジャングル列車はマレー半島の半分以上を縦断するマレー鉄道路線の通称で、その名の通りジャングルの中を走っていきます。川に蝶々が沢山いたのが綺麗で印象的でした。ジャランタットまで5時間程の快適な旅でした。列車に乗っている途中で気づいたんですけど、タイとマレーシアって時差が一時間あるんですよね。国境を越える時、地図上では縦移動だったので全然気づきませんでした。その後はもちろん腕時計を適当に1時間程グリグリと回しておきました。