ミャンマー::パテイン

時期:2002年3月

パテインはパテイン川のほとりにある小さな町で、ベンガル湾側にあるビーチへ行く人達の拠点となっています。88マンはパゴタやストゥーパなどの仏塔やお寺巡りはもうお腹いっぱいになっていたので、町で2日間まったりする事にしました。町の雰囲気は明治時代みたいで、他のアジアの町並みとは少し違っていて、なかなか綺麗な所でした。

日が暮れると町の中心部で夜市があったので、夕食前に色々と見て回りました。基本的に食べ物とお供え物が中心だったので、88マンは何も買わずに、町で唯一外食ができる水上レストランに行く事にしました。そんなに大したレストランでは無いのですけど、レストラン前は自転車タクシーのメッカになっていました。3輪でこじゃれた椅子が付いてる自転車で、50台程たむろしてました。たまに町のVIPっぽい人達がそのチャリタク(チャリンコタクシー)でガラガラとレストランに食事に来たりしてたけど、明らかに過剰供給です。

チャリタクの間を通り抜けて、レストランに入ろうとすると、一人のチャリタク運転手が88マンに話しかけてきました。そのアライグマみたいな顔した青年は、彼のガラガラ自転車で町をいろいろと案内してあげると言ってきました。レストラン前と夜市以外の場所は基本的に真っ暗で、そんな所を案内されても少しおっかないので、いつものように適当に言い訳をして断りました。すると、夜市を歩きながら色々と説明をしてくれると言うので、大してお腹も空いてなかったし、案内してもらう事にしました。

見ただけでは分からない物も多かったので少し期待していたのですが、その後少しショッキングな事が起って、アライグマ青年が一生懸命してくれた説明は完全に上の空でした。そのアライグマ青年は何を思ったのか、突然88マンの手をギュッとつないできたのです。日本以外のアジアの国って若い女の子が手をつないで歩いたりしてるを良く見かたりするのですが、ミャンマーでは男同士でも手をつなぐみたいです。そんな事情を知らなかった88マンは完全に舞い上がってしまって、小学生以来久しぶりに、手がねちゃねちゃになってしまいました。アライグマ青年は88マンの手が明らかに湿ってきて、しまいにはツルツル滑り出してるのに、そんな事にはまったく気にかけず、何かについて熱心に語っていました。現地の他のビルマ人達は相変わらず見て見ぬふりをしていました。