バックスナイト

オーストラリアでは結婚式を挙げる2,3週間前にバックスナイトとヘンズナイトといって、男友達だけ、女友達だけに分かれて飲み会&パーティーを催します。「男だけ」、「女だけ」というのがポイントで、結婚直前の独身時代最後にそれぞれやりたい事をするって感じのパーティーです。バックスナイトではお酒(特にテキーラ)をイッキして酔っ払ってストリップショーを見るというのが定番で、ヘンズナイトでもイケイケの女の子グループは男のストリップショー(筋肉モリモリのやつ)に行ったりします。こっちでスピリッツをイッキする時はショットグラスでグビっとやるのですが、テキーラの場合は片手に塩をのっけて、それをぺロって舐めてからイッキします。ヘンズナイトはもちろん行った事ないのでどんな感じか分からないのですけど、バックスナイトはみんな酔っ払い過ぎて大体散々な結果になります。

先日友達のバックスナイトがあって競馬場でのローンパーティーに行ってきました。ローンパーティーとは芝生がある所で催すパーティーです。こっちの競馬場って皆おしゃれに着飾って行くので、日本の競馬場のイメージとはかなり異なっています。女の人は大体おしゃれな帽子をかぶって、男はスーツでビシっときめて行きます。88マン達は朝ホテルのバーに集まって、早速皆で飲み始めました。男15人位のグループでそのホテルのバーで3,4杯飲んだ後にレース場に行きました。上の写真ではよく分からないけど、観客席の両側が芝生エリアになっていてゆったりとしたパーティー会場になっています。初めの2,3時間は皆で飲みながら和気あいあいと会話を楽しんでいたのだけど、シャンペンを飲み始めてから全員酔っ払いモードになってきました。一番酔っ払ってたのはもちろん88マンで、意味不明なダンスを踊り出したり、隣のパーティー会場の女の子に話しかけてヒンシュクかったりしてました。その後はテーブルにドテンっと上半身を横たえて眠っていたらしいのですが(憶えてない)、突然ムクっと起き上がって、パーティー会場からレース場までの芝生の坂を転がり落ちていったみたいです。結構な転がりようだったので皆心配したそうですが、起き上がってその場所でまた意味不明なダンスを踊り出したみたいです。ここまでくるとセキュリティーガードの人達もだまっていないので、ガードマン二人に両脇を抱えられてパーティー会場から締め出されてしまいました。

その後、また皆とホテルで合流して(どうやって合流したかは憶えてない)、その晩泊まるホテルの部屋でみんなで飲み始めました。ホテルに入ってからの計画は、新郎を目隠しして椅子に座らせて、目隠しを取ると目の前にファタグラム(すごいデブのストリッパー)がいて、巨大おっぱいをブチューっとくっつけられた新郎の嫌そうな表情を楽しんだ後、普通のストリッパーが登場するというものでした。ただ残念な事にファタグラムがそんなにデブでなかったので(1ドル1キロという噂で、200ドル程払ったので、200キロの怪物が来ると思ってたけど、普通にぽっちゃりのかわいい娘が来てしまった)少しガッカリでした。しかも恥ずかしがって下着のみでおっぱいを見せずに帰っていったらしく(憶えてない)ちょっと騙されたっぽいです。その後に普通のストリッパーが来たのですが、その娘も恥ずかしがって着替をした部屋から出て来なくなってしまいました。業を煮やした88マンは「ストリップなんて全然はずかしくない!」といいながら、服を脱いで88マンがストリップを始めてしまいました。その後はストリッパーが機嫌を直して、普通のストリップが始まったので88マンのストリップはそこで終了しました。よく憶えてないけど、結構美人のストリッパーだったらしいです。最後の方にストリッパーがチョコレートクリームをオッパイにべっとりとつけて、そのチョコレートオッパイで88マンの顔をムギューっと挟んだらしく、88マンは喜こんでいたらしいです(これも憶えていない)。

その後はまったりとラクビーリーグの試合(イングランド対オーストラリア)をテレビで見ていたのですが、誰かが何処から消火器を持ってきました。そして少し悪酔いしてた若い人達のうちの一人がプシューっと消火器を元栓を引っこ抜いてしまいました。こっちの消火器は結構強力で、10秒位噴射しただけでも辺り一面真っ白になってしまいます。その後は、もちろん火災探知機がウーって鳴り出したのですが、困ったことに、オーストラリアではホテルや病院など人が多く集まる施設の探知機は消防署に直接繋がっていて、一般の人は止められないのです。5分位たつと酸素ボンベと防塵マスクで完全装備した消防士達が88マン達の部屋に入って来ました。ほとんどの友達は建物の外に待避したのですが、88マンは酔っ払っていたので状況が良く理解できず、ラクビーの試合を見続けていたらしです。そしてチョコレートクリームがべっとりついたままの顔で消防士に状況を一生懸命説明しようとしていたらしいです。その後は警察も出動してきて88マン達はホテルから追い出されてしまいました。

その後はどうにか隣のホテルの部屋を確保して、お腹が空いたのでファーストフード店に行きました。バーガーをたらふく食べて過ぎて気持ち悪くなったので、ホテルに戻って大人しく眠りについて、長いバックスナイトの終了です。